さる5月18日から21日までの4日間、 イタリア・フィレンツェのサン・パンク ラッツィオ教会聖堂において、パネライ の大規模な回顧展と新作発表の場が同時 に設けられた。「PANERAI-DIVE INTO TIME」と題されたこの発表の場におい て、パネライは過去の継承、そして次な る世代に向けてのプレゼンスを仕掛けた のである。
イタリアを代表する彫刻家マリノ・マ リーニの巨大な彫像の数々が並ぶ1階の 展示スペースを抜け、古色蒼然とした地 下室に足を運んだ。20世紀初頭に起源を 持ち、イタリア海軍特殊部隊が実戦で使 用する特殊計器類の数々を製作してきた パネライの特異な歴史が、リストコンパ スや水深計、名高きラジオミールの“カ リフォルニア”、旧ヴァンドーム グルー プ参画以前・以後の歴史的なタイムピー スの数々によって詳らかにされる。息が 心地よく4 4 4 4詰まりそうなアーチ型の低い天 井、仄暗き照明、完璧な時系列で配置さ れたアーカイバル ピースによって、うっ とりとオーヴァードーズ気味になる。そ して、歴史の先に見えるのは、まるで地 下室内を明るく照らし出すかのような、 パネライの未来図譜であった。
ているはずだ。 れたアーカイバル ピースによって、うっ とりとオーヴァードーズ気味になる。そ して、歴史の先に見えるのは、まるで地 下室内を明るく照らし出すかのような、 パネライの未来図譜であった。 これはもう好き嫌いの問題ではなく、パ ネライの歴史における転換点として記憶 に留まるべき存在ではないか。
忘れてはならないスペシャルピースも 発表された。「ラジオミール 1940 ミニッ ツリピーター カリヨン トゥールビヨン GMT-49mm」がそれだ。3つのハンマー で3音階のメロディを奏でる(カリヨン) 極めて複雑なストライキング機能。そこ にトゥールビヨン、GMTを兼備している のだから、邦貨にして4,800万円というプ ライスタグは、天文学的でも法外でもな い。
移ろいがちな高級嗜好品市場の需要を 「歴史・反歴史」の双方から多角的に歓喜 せんとするパネライの高等戦略。他を圧 するプレゼンテーションを、もうこんな 時期に行うなんて……。息切れしないの か? そんな心配が頭をよぎる。しかし、 年4回に分けて行われる次の新作発表の 機会には、そんな心配など杞憂に終わっ ているはずだ。
2016 NEW WATCHES
MINUTE REPEATER-PAM00600
年新作の白眉。3つのハンマーで3音階のメロディを奏でるカリヨン ストライキングシ ステムに、トゥールビヨンを兼備した超複雑時計。ホームタイム、ローカルタイム双方で起 動可能なダブルアワー/ミニッツリピーター機能は、実用性を尊ぶパネライらしい仕掛け。 8時位置にセットされたプッシャーによって操作する。各3連音が10分刻み(通常は15分) というのもユニークだ。チャイムの回数を増やすことによって、簡単に時刻確認ができる。 手巻き(Cal.P.2005 / MR)。59石。2万8800振動/時。約4日間のパワーリザーブ。 18Kレッドゴールドケース、直径49㎜。3気圧防水。¥48,000,000(予価)Panerai
LUMINOR DUE
ケース厚を10.5㎜に仕立てたパネライ独自のドレス ウォッチとして、衝撃をもって迎えられた新コレク ション「ルミノール ドゥエ」。手巻きと自動巻きの2種類がラインナップする。こちら2本はともに手巻きの 「ルミノール ドゥエ スリーデイズ-42mm」。サテンソレイユ仕上げの文字盤など、ディテールは見どころ 満載だ。左:PAM676。手巻き(Cal.P.1000)。21石。2万8800振動/時。3日間のパワーリザー ブ。SSケース、直径42mm。3気圧防水。¥950,000(予価) 右:PAM677。手巻き(Cal. P.1000/10)。18Kレッドゴールドケース、直径42mm。¥2,600,000(予価)Panerai…