東京都港区虎ノ門
【ランドスケープデザイン】 <オークラスクエア> 谷口建築設計研究所 <オークラ庭園・港区立江戸見坂公園> 大成建設一級建築士事務所 <山里「北庭」> 大成建設一級建築士事務所 <山里「石庭」> 桝井淳介デザインスタジオ
写真=(株)エスエス・走出直道 三輪晃久写真研究所* 牛尾幹太**
The Okura Tokyo
Toranomon Minato-ku, Tokyo
【Landscape design】 < Okura square > TANIGUCHI and ASSOCIATES < Okura garden & Edomizaka-park > TAISEI DESIGN Planners Architects& Engineers < Yamazato North Garden > TAISEI DESIGN Planners Architects& Engineers < Yamazato Stone garden > MASUI JUNSUKE Design Studio inc.
Photograph by SS Co., Ltd./Naomichi Sode KOKYU MIWA ARCHITECTURAL PHOTOGRAPHY* Kanta Ushio**
新しい計画の基本構想
ホテルオークラ東京 本館再開発計画の設 計依頼を受け、私は計画全体の基本構想と 前面広場、ホテル2棟のロビー、「大倉集古 館」の改修などの設計監理を担当した。敷地 は「霊南坂」と「江戸見坂」が坂上で交差する 場所にあり、道を隔てて米国大使公邸やその 庭を望むことができる。また、敷地内には伊 東忠太氏が昭和初期に設計した「大倉集古館」 (1927年)も建っている。しかし、この東京の 1等地とも評価される場所は、旧ホテルでは 駐車場などとして利用されていて、周辺の景 観を楽しめる場所ではなかった。私はこの場 所に、2棟の高層建築と「大倉集古館」によっ て構成される広場をつくり、新しいホテル オークラの顔として生まれ変わらせる提案を した。
「オークラスクエア」と呼ばれるこの前面広 場には、噴水がある大きな水盤を設け、その 中に六角形の島を置いた。島は、広場全体の 中心に位置するばかりでなく、ふたつのホテ ル棟ロビーの入口の中心線とも繋がる「新し いオークラ軸の交点」でもある
ホテルオークラ発祥の原点ともいえる大倉 集古館の建築は、周りに増築されていた部分 を撤去して、創建時に近い姿に戻した。向か い合う米国大使公邸の特徴ある建築と共に、 一対のランドマークとして広場の中に際立た せるためである。
(文=谷口吉生/谷口建築設計研究所)
生まれ変わる The Okura Tokyo
「The Okura Tokyo」は、旧ホテルオークラ 東京の「世界に通じる日本独自のホテル」の精 神を受け継ぎながら、その伝統とさらなる革 新をコンセプトに、2019年9月、約2.6haの 街区敷地に、高層棟の「オークラ プレステー ジタワー」と中層棟の「オークラ ヘリテージ ウィング」、さらに「大倉集古館」が、ヤナギと 水盤を中心とする「オークラスクエア」を囲む ように配され完成した。それ以外の敷地は、 「オークラ庭園」と区に提供された「江戸見坂 公園」であり、緑地広場空間として整備して いる。
当初、本敷地は「霊南坂公園」として敷地全 体が都市計画公園の指定を受けていたが、今 回港区公園まちづくり制度の適用により敷地 の半分を超える約1.3ha(2500 ㎡の都市計画 公園「江戸見坂公園」を含む)を緑地などの空 間として整備し市民に開放することで本建替 え事業が可能となった。…
